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がんと歯周病は,密接な関連があるのか?

(更新日:2017-09-10)

米国ハーバード大学(私の恩師である東京歯科大学 佐々木博士の研究先)で、16年間に渡り男性51,529人の追跡調査を実施しました。その結果、なんと、歯周病の人はそうでない人に比べて膵臓がんの発症リスクが64%も高いという研究報告がなされたのです! 重篤な歯周病がすぐに膵臓がんに結びつくわけではないとのことですが、歯周病による炎症ががん細胞の形成を促進している可能性があるとしています。

また、2015年12月の米国バッファロー大学からの報告では、73,737人について約7年間の追跡調査をした結果、歯周病の人はそうでない人に比べて14%も高く乳がんになることが示されました。そのメカニズムについては、循環器系(心臓とか動脈、静脈など)に入り込んだ歯周病の細菌が乳房の組織に影響を与えていると推察されています。

これらの研究から、歯周病予防をすることは、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病などになりにくくするだけではなく、さまざまな、がんになりにくくすることが期待できる、ということが言えるでしょう。

なかむら歯科では、これらのエビデンスに基づき、歯周病の予防および進行抑制のため、院長、スタッフ一丸となって、口腔ケアに一生懸命取り組んでいます。